顎関節脱臼と思われます。あくび、大きな口を開けた、打撲などでおこります。 痛みが強く、不快感があります。もとに戻らない場合はすぐに口腔外科を受診してください。
顎関節(がくかんせつ)は、頭蓋の側頭骨と下顎の骨(下顎骨)とをつないでいる関節です。
顎関節は両耳のすぐ前に1個ずつ、計2個あり、靭帯(じんたい)、腱、筋肉に支えられて下顎を動かしています。
蝶番(ちょうつがい)のように開閉できるだけでなく、引き戸のように左右に移動することもできます。食べものをかんでいる間は、顎関節には大きな圧がかかりますが、顎関節にある関節円板と呼ばれる特殊な軟骨によって、頭蓋骨に触れる部分と下顎骨(下の顎の骨)は互いにこすれ合うことがありません。
何らかの原因でその関節が外れたものをいいます。
急に口を閉じることができなくなったり、唾液(だえき)が口からあふれる、頬骨の下に下顎が飛び出したようにみえるなどは、顎の関節がはずれた状態です。
おもな原因としては、大きなあくびをした時、硬くて大きなものを噛んだときなど、大きく口を開けた時などにおこります。
自分で治すことができない場合、早急に口腔外科を受診することをすすめます。来院がはやいほど治療は容易になります。また、脱臼を繰り返す場合には手術も含めた治療が必要になることがあります。いずれにしても、十分な診察が必要なので来院されてください。
患者さんの全身状態が口腔内に反映することもあります。
口腔病理専門医は、口腔以外の全身疾患に対してのトレーニングを受けています。
その知識を生かして口腔内診査からアドバイスをすることもできます。
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